「この子を助けたい」という気持ちは、保護犬を迎えようとする多くの人が持つ、とても自然な思いです。
しかし、その気持ちにつけこむ「里親詐欺」と呼ばれるトラブルが報告されているのも事実です。
今回は、里親詐欺の手口と、被害を避けるために知っておきたいポイントを紹介します。
里親詐欺とは
里親詐欺とは、里親募集を装って金銭をだまし取ったり、犬を不正な目的で入手したりする行為のことです。
具体的には、次のような事例が報告されているといわれています。
- 「輸送費が必要」と言われて大金を振り込んだ後、連絡が取れなくなる
- 実在しない犬の写真を使って里親を募集する
- 保護活動を装って高額な寄付を要求する
- 大切に飼う気もないのに里親になると偽り、実際には転売や無責任な繁殖に利用する
犬が好きな人ほど「この子を助けたい」という気持ちが強く、
冷静な判断が難しくなりやすい点につけこまれるケースが多いといわれています。
よくある手口の特徴
個人情報を教えたがらない
信頼できる保護主であれば、通常は連絡先や活動場所などの情報をある程度開示します。
逆に、フリーメールやSNSのメッセージだけでのやり取りを希望し、自分の情報をほとんど教えない相手には注意が必要です。
譲渡場所が自宅以外に指定される
里親になる人の自宅以外の場所で譲渡を行いたがる場合、
譲渡後に連絡が取れなくなっても、居場所を特定する手がかりがなくなってしまいます。
「今すぐ」を強調する緊急性の高い募集
「これ以上保護できないので、なるべく早く決めたい」「すぐに引き取ってほしい」といった、
スピーディーな譲渡を強調する募集は、相手のことをじっくり確認する時間を与えないための手口である場合があります。
曖昧な名目での金銭要求
活動費や飼育費という名目で、内訳のはっきりしない高額な金銭を要求されるケースもあるそうです。
正当な譲渡費用であれば、通常は内訳の説明を受けられるはずです。
トラブルを避けるためにできること
- 一対一のやり取りを避ける:個人間だけでの直接のやり取りは避け、できるだけ信頼できる動物保護団体を介して手続きを進めましょう。
- 団体の活動実態を確認する:活動歴、シェルターの所在地、これまでの譲渡実績などを確認できる団体を選ぶことが安心につながります。
- 急かされても即決しない:緊急性を強調されても、その場ですぐに判断せず、一度持ち帰って検討する時間を確保しましょう。
- 費用の内訳を必ず確認する:譲渡費用を求められた場合は、何にいくらかかっているのか、明細や領収書を確認できるか聞いてみましょう。
- 直接会って確認する:可能であれば、実際に犬と対面し、保護されている環境も含めて確認することが望ましいです。
信頼できる団体かどうかの見極め方
活動費や飼育費という名目で高額な金銭を要求してくる団体の中には、そもそも「保護」と呼べる実態が伴っていないケースも報告されています。
良心的な団体は、費用の使途について説明を求められれば、きちんと答えてくれるものです。
少しでも不自然さを感じたら、一度立ち止まって確認する姿勢を大切にしましょう。
まとめ
「この子を助けたい」という気持ちは大切にしたいものですが、その気持ちにつけこむ悪質なケースが存在することも知っておく必要があります。
個人間だけでのやり取りを避け、信頼できる団体を通じて、費用や活動実態をきちんと確認しながら手続きを進めることが、安心して保護犬を迎えるための第一歩です。


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