「先住猫がいるけれど、保護犬を迎えても大丈夫だろうか」――犬と猫の同居を検討する際、多くの方が不安に感じるポイントです。
群れを好む犬と、単独行動を好む猫。一見相性が良くなさそうに見えますが、迎え方や対面の進め方を工夫することで、良い関係を築けるケースは多くあります。
今回は、保護犬と先住猫の相性や、対面時の注意点を紹介します。
相性を左右する要素
犬と猫の相性は、年齢やタイミング、どちらを先に飼っているかによって大きく変わります。
- 先住犬がいる家に新しく猫を迎える場合、犬が新入り猫を家族と認めればスムーズに同居できることが多いですが、迎える猫が成猫の場合は慣れるまで時間がかかることがあります
- 先住猫がいる家に新しく犬を迎える場合も同様に、先住猫がすでに犬に慣れており好感を持っていれば、比較的スムーズに進みます
- 先住犬がウィペットやテリアなど、獲物を追う本能が強い犬種の場合、猫や小動物を見ると興奮して追いかけてしまうことがあるため、とくに慎重な見極めが必要です
保護犬の場合、これまでの生活環境で猫と接した経験があるかどうかも、相性を左右する重要な情報です。
可能であれば、保護団体に犬の性格や過去の経験について確認しておきましょう。
対面させる前の準備
新しく迎える犬をすぐに先住猫と対面させるのは避けましょう。まずは、お互いの匂いに慣れてもらうことが大切です。
- 対面前は、新入り犬と先住猫を別の部屋で過ごさせる
- お互いの匂いがついたタオルや毛布を交換し、直接会う前から匂いに慣れさせる
- 迎えたばかりの保護犬は、動物病院でノミ・ダニ・寄生虫のチェックを済ませてから先住猫と接触させる
対面させるときのステップ
- リードにつないだ状態で対面させる 犬をリードにつないだまま、落ち着いた態度で臨ませます。興奮せずにいられたら、しっかりご褒美を与えましょう。
- 無理に近づけない 猫を無理に犬に近づけようとせず、猫や犬自身が自分から近づくのを待ちます。
- 段階を踏んで距離を縮める ケージ越しに数分対面させる、ケージ越しに一緒に食事をさせるなど、少しずつ距離を縮めながら進めます。
- 必ず大人が見守る 対面の際は、責任を持って対応できる大人が必ずそばにいるようにしましょう。
焦らず、数日から数週間かけてゆっくり進めることが、良好な関係づくりの近道です。
暮らしの中で気をつけたいこと
空間をうまく使い分ける
犬は床を中心とした平面的な空間で、猫は棚の上やキャットタワーなど立体的な空間で過ごすことを好みます。
それぞれが落ち着ける居場所を、床と高い場所の両方に用意しておくと、うまくすみ分けができます。
トイレは別々に
犬と猫では排泄の習性が異なります。犬には専用のペットシート、猫には猫砂を使った専用トイレを、それぞれ別の場所に設置しましょう。
食事のタイミングをずらす
食事中は、動物にとって無防備になりやすいタイミングです。
犬と猫の食事場所や時間を分けることで、余計なトラブルを避けやすくなります。
まとめ
保護犬と先住猫の相性は、慎重な準備と段階的な対面によって、良い方向に育てていくことができます。
「群れの犬」と「単独行動の猫」、それぞれの習性を理解し、無理のないペースで距離を縮めていくことが、穏やかな同居生活への近道です。


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