保護犬と暮らし始めると、「この子は今、安心してくれているのかな」と気になる瞬間が多くあります。
犬は言葉を話せない分、体や表情、しぐさで気持ちを伝えています。
今回は、保護犬が安心・リラックスしているときに見せるサインを紹介します。
表情や耳に表れるサイン
ヒコーキ耳
耳を後ろに寝かせて、両耳の間が広くなる状態は「ヒコーキ耳」と呼ばれ、気分が良くリラックスしているときに見られるサインです。
このとき、目を細めていることも多いです。ただし、同じヒコーキ耳でも表情が強張っている場合は、
敵意や緊張のサインのこともあるため、表情全体を合わせて見てあげましょう。
穏やかな目つき
緊張しているときの犬は、目を見開いたり、白目(いわゆる「クジラ目」)が見えたりすることがあります。
反対に、目を細めて穏やかな表情をしているときは、リラックスしているサインといえます。
しぐさや行動に表れるサイン
自分から近づいてくる
信頼していない相手には、犬は自分から距離を詰めません。
飼い主のそばに自分から近づいてくる、寄り添ってくるといった行動が見られるようになったら、信頼関係が育ってきている証拠です。
飼い主の顔を見上げながら排泄する
散歩中、排泄をするときに飼い主の顔を見上げる行動は、完全に安心しきっている、
「頼りにしている」というサインとされています。
警戒している状態では、無防備になる排泄中に周囲を気にするものですが、安心していると飼い主を信頼して顔を見上げる余裕が生まれるのです。
くつろいだ体勢で休む
お腹を見せて寝転がる、体を伸ばしてリラックスした姿勢で休む、飼い主のそばで無防備な体勢を取るといった様子も、安心して過ごせている証拠です。警戒している犬は、こうした無防備な姿勢を取りにくい傾向があります。
撫でられることを嫌がらない
体に触れられることを嫌がらず、むしろ気持ちよさそうにしている様子も、信頼関係が築けているサインのひとつです。
「落ち着いてほしい」というサインとの違いに注意
犬にはストレスや緊張を感じたときに見せる「カーミングシグナル」と呼ばれるボディランゲージもあります。
あくびをする、体をブルブルと震わせる、そっぽを向く、といった行動がこれにあたり、リラックスのサインと混同しないよう注意が必要です。
たとえば、上目づかいをしながらしっぽを振る行動は、一見嬉しそうに見えても、実は「落ち着いてよ」と相手に伝えているサインであることがあります。
カーミングシグナルは、犬自身の気持ちを落ち着かせるため、あるいは相手に落ち着いてほしいと伝えるための行動なので、リラックスして見せる自然なしぐさとは意味合いが異なります。
しっぽを振っている=喜んでいる、と単純に判断せず、そのときの状況や他のしぐさと合わせて観察することが大切です。
安心のサインが増えてきたら
こうしたサインが少しずつ増えてきたら、その子にとって今の暮らしが「安心できる場所」になってきている証拠です。
逆に、以前は見られていたリラックスのサインが減ってきた、常に緊張した様子が続くといった変化があれば、
何かストレスの原因があるのかもしれません。日々の小さな変化に気づけるよう、普段からその子の「いつもの様子」を観察しておくとよいでしょう。
まとめ
保護犬が見せる安心のサインは、ヒコーキ耳や穏やかな目つき、自分から近づいてくる行動、無防備な体勢での休息など、
日常の中にたくさん散りばめられています。こうしたサインに気づくたびに
その子との信頼関係が少しずつ育っていることを実感できるはずです。焦らず、日々の小さな変化を見守っていきましょう。


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